【2022年最新】将来性のないプログラミング言語5選

【2022年最新】将来性のないプログラミング言語5選

世界では数多くのプログラミング言語が利用されていますが、プログラミング言語の中には将来性が明るいものもあればそうではないものもあります。これだけ多くのプログラミング言語が利用できる時代であるため、将来性が良くないものも増えてきているのです。

今回は数あるプログラミング言語の中でも、将来性のないプログラミング言語をピックアップしています。これからプログラミング言語を学ぶつもりであれば、本当に学ぶべきなのか考えてみるようにしましょう。

将来性のないプログラミング言語5選

以下では具体的に将来性のないプログラミング言語を5つピックアップしてご紹介します。

Objective-C


Objective-Cは、古くにApple社が開発したプログラミング言語です。歴史の長いプログラミング言語であるため、名前を聞いたことがある人は多いでしょう。しかし、こちらはあまり将来性に期待ができません。その理由をご説明します。

将来性がない理由1:Swiftに切り替えられた

Apple社は2014年に新しいプログラミング言語としてSwiftを発表しています。それまではObjective-Cが積極的に利用されていましたが、Swiftで発表されてからは基本的にこちらしか利用されていません。プログラミング言語の需要が大きく変化してしまったため、将来性のないプログラミング言語となっています。

もちろん、古くに開発されたソフトであるため、Objective-Cの需要が完全になくなった状態ではありませんが、これから需要はどんどん減っていくと思われ、将来性のないプログラミング言語となるのはほぼ間違いないでしょう。

将来性がない理由2:ツールキットの公開が追いついたから

Swiftが公開されてからも、一定期間はObjective-Cが利用されている状況でした。そのため、「Objective-CはSwiftにシェアを奪われないのではないか」と考えた人は一定数いるようです。

確かにそのような時代もありましたが、これはSwiftに関するツールキットが充実していなかったからです。簡単に開発できる環境ではなかったため、Apple社が考えるような移行が進んでいなかったのです。

しかし、時代は変化して現在はSwiftのツールキットが多数公開されています。簡単に学んだり実装したりできるような時代になったため、Objective-Cをあえて選択する意味はなくなったのです。

Perl


Webサービスの開発に利用されるケースの多いプログラミング言語がPerlです。今でもコミュニティがあり利用している人はいますが、積極的に利用している人は限られています。利用者数の減少により、将来性がないと考えられるプログラミング言語です。

将来性がない理由1:他のWeb系プログラミングが充実したから

Perlの将来性がなくなってきた大きな理由は、他にWeb系プログラミング言語が多数開発されているからです。Perlが積極的に利用されていた時代には存在しなかったプログラミング言語が今では存在するため、将来性のないプログラミング言語となっています。

例えば現在はWeb系のプログラミング言語として、PHPやPythonが利用されています。人気があったPHPもPythonにシェアを奪われるような状況で、プログラミング言語の需要には大きな変化があります。そのような状況において、Perlの需要は限られており将来性はないと言っても過言ではありません。

もちろん、現時点では他のプログラミング言語と並んで開発に利用されています。ただ、長い目で見るとそのような需要も続かないでしょう。

将来性がない理由2:開発の案件数が減ってきているから

求人サイトやクラウドソーシングサービスなどでPerlの案件を探しても、求人数や案件数は限られています。全くない状況ではありませんが、数年前と比較すると確実に案件数が減ってしまっています。

このような状況を踏まえると、実用的な観点ではPerlの将来性はないと言えます。コミュニティが活動しているため、一部のエンジニアで支えられている状況ではありますが「エンジニアとして仕事を得る」という観点では将来性がないのです。

また、エンジニアに対する調査でもPerlは稼げるプログラミング言語の上位に含まれなくなってきています。順位をどんどん下げている状況であるため、将来性はないものだと考えてよいでしょう。

将来性がない理由3:新しい書籍などの販売が少ない

情報収集するための新しい書籍などがほとんど販売されていません。プログラミング言語としてほとんど進化していないため、それを説明する書籍なども存在しないのです。

情報がどんどん陳腐化してしまうと、エンジニアとして廃れてしまいます。Perlだけで活躍するなら良いかもしれませんが、そのようなエンジニアはほぼいないでしょう。古い知識しかないようなプログラミング言語は将来性がないのです。

VB.NET


VB.NETは、Windowsのシステムやアプリケーションを開発するためのプログラミング言語です。以前はWindowsアプリケーションを開発するならば必須とも言えるものでした。しかし、今ではWindowsアプリケーションの開発に必須とは言えないものとなっていて、将来性はなくなってきています。

将来性がない理由1:他のプログラミング言語が利用できる

VB.NETはWindowsでアプリケーションを開発するためのものです。そのため、Windowsでの需要が高い時期は特に利用されているプログラミング言語でした。将来性が明るい時代もあったのです。

しかし、今となってはWindowsでVB.NET以外のプログラミング言語が動作します。また、トレンドとしても他のプログラミング言語での開発が中心となっています。時代の移り変わりとともに、VB.NETは需要が下がり将来性がなくなっています。

将来性がない理由2:他のOSで利用しにくい

厳密にはVB.NETで開発したプログラムはMacOSなどでも動作します。そのため、Windows専門のプログラミング言語かと言われるとそうではありません。ただ、開発するためにはWindowsのパソコンが必要となるなど、実質的にはWindowsで利用するためのプログラミング言語です。

このように利用できる環境が限られているプログラミング言語であるため、エンジニアの数が増えきりませんでした。Windowsは多用されているOSではあるものの、他のOSも多く利用されているため、幅広く利用しにくいVB.NETは廃れてしまったのです。

将来性がない理由3:保守や改修の案件が大半

VB.NETに関する案件を探してみると、保守や改修の案件が大半で新規開発のものはほとんど確認されません。このような状況はエンジニアとして活躍できず、将来性がないと判断できます。

新規開発の案件がなければエンジニア離れが加速してしまいます。これがさらにVB.NETの将来性を暗くして、最終的には将来性のないプログラミング言語としてしまうのです。

Ruby


Rubyは日本で生まれたプログラミング言語です。大半のプログラミング言語は海外で生まれているため、日本生まれのプログラミング言語は人気がありました。しかし、現在は将来性のないプログラミング言語だと考えられているため注意しておきましょう。

将来性がない理由1:世界のトレンドに追いついていない

日本で生まれたプログラミング言語であるため、日本人からの支持を集めています。日本人からの要望には応えているプログラミング言語となっていて、将来性はないものの日本では人気なのです。

日本だけで人気を集めているプログラミング言語であり、世界的に人気のあるプログラミング言語ではありません。むしろ世界的に見ると、トレンドに追いついていないプログラミング言語であり、時代に取り残されている部分で将来性がなくなっています。

将来性がない理由2:他のプログラミング言語と似た部分が多い

Rubyは他のプログラミング言語と似た部分が多くあります。同じような機能をプログラミング言語として実装しているのです。

これらの機能についてRubyとその他を比較してみると、他のプログラミング言語を利用したほうがよいケースが多々あります。つまり、Rubyは他のプログラミング言語よりも見劣りしてしまうのです。

他のプログラミング言語で代替できる部分があれば、積極的にRubyを利用する必要はなくなります。優秀なプログラミング言語を利用したほうが、総合的な実装では利点が大きいと考えられるのです。特筆してRubyを利用するだけの理由がないため、将来性に期待できません。

将来性がない理由3:企業からの評価が低い

Rubyは日本ではまだ需要のあるプログラミング言語です。2018年頃を境として需要は減ってきているのですが、まだエンジニアとして活躍できないレベルではありません。

案件が公開されていてエンジニアとして活躍できるものの、他のプログラミング言語よりも単価が低い傾向にあります。例えば人気のプログラミング言語であるPythonと比較すると、平均して20%程度は単価が低く設定されています。つまり、企業からRubyのエンジニアは高く評価されていないのです。

企業からの評価が低いのは、Rubyの将来性がないことを示唆しています。これから他のプログラミング言語に乗り換えることを考えているなど、Rubyの開発にお金をかけたくないのでしょう。エンジニアとしての単価が低いと働きにくくなり、将来性がなくなります。

R


Rはプログラミング言語の中でも統計解析に利用できるものです。有名なプログラミング言語ではありませんが、解析などの世界では多用されているプログラミング言語です。しかし、将来性はなくなってきているため注意しなければなりません。

将来性がない理由1:Pythonが主流になってきるから

Rの将来性がなくなっている理由は、Rに代わってPythonが多用されるようになっているからです。Pythonも統計解析に強いプログラミング言語であるため、RよりもPythonを利用するようになっているのです。総合的に見るとRよりもPythonのほうが優れているため、乗り換える事例が多く見られます。

もちろん、RはPythonにはない特徴を持っています。対応できる解析の種類や速さについてはRが優れている部分ではありますが、それに対抗するかのようにPythonは多くのライブラリが開発されていて、ライブラリの充実とともにRの将来性はなくなると考えられます。

将来性がない理由2:利用用途が狭い

純粋にRの将来性がない理由は、Rの利用用途が狭いからです。統計解析を専門としたプログラミング言語であるため、エンジニアの数が増えないのです。また、求められる場所も限られていて、エンジニアになっても活躍しにくいのが現状です。

そもそも、エンジニアとしてRを専門に扱っている人はほとんど見かけません。利用用途が狭いため、他のプログラミング言語と並行してRを扱っている人が大半です。そのような人はR以外のプログラミング言語を主に利用するようになってしまい、利用用途が狭いRはエンジニアが減って将来性がなくなりつつあるのです。

まとめ

ご説明したとおり将来性がないプログラミング言語は5つあります。これら以外にも将来性がないプログラミング言語はありますが、有名なプログラミング言語としては、ここでご紹介したものが中心です。これからご紹介したプログラミング言語を学習しようと考えているならば、将来性がないことを認識しておく必要があります。

しかし、どの段階でプログラミング言語の需要がなくなるのかは判断できません。将来性がないプログラミング言語ではあるものの、5年や10年は細長く需要が続く可能性はあります。とはいえ、需要があってもエンジニアとして働けるかは別問題です。中長期的な目線で将来性がないことを認識し、プログラミング言語の取捨選択をしながら活躍していきましょう。

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admin