【2022年最新】データベース関連資格5選!難易度や年収を解説!

【2022年最新】データベース関連資格5選!難易度や年収を解説!

現在は非常に多くのシステムで、データベースが利用されています。小規模なシステムでもデータベースを利用するのが当たり前で、データベースは必須とも言える技術です。

そのような重要なミドルウェアであるため、スキルを証明するデータベース関連資格が注目されています。今回は数あるデータベース関連資格の中でも特に重要なものをご紹介し、難易度や年収の影響についてもご説明します。

おすすめのデータベース関連資格5選

今回は具体的にデータベース関連のおすすめ資格を5種類ご紹介します。

Oracle Master


Oracle Masterはデータベースのシェア世界一を誇るOracle製品のスキルを証明する資格です。Oracle databaseは世界中で特に利用されているデータベースであるため、資格を取得しておいて損はないでしょう。データベースエンジニアならば、Oracleデータベースを扱う機会は多々あるはずです。

Oracle Masterは4段階に分かれていて、取得するレベルによって証明できるスキルが異なっています。それぞれの難易度と年収への影響度合いを以下にまとめます。

Bronze

Bronzeはデータベース管理者として、最低限の知識を保有していると証明できます。データベースエンジニアには多くの知識が求められ、その中でも指示されれば対応できるレベルのスキルです。

Oracleに関連する資格の中でも入門的なもので、出題されている内容は易しいものです。とはいえ、Oracleの製品を前提とした知識と、データベースの一般的な知識の両方が問われます。そのため、入門的とはいえどもOracleの経験がなければ合格するのは難しいでしょう。

また、資格を取得するためにはOracleに関するスキルの他に、SQLの基礎知識を証明する試験を受験しなければなりません。SQLはデータベースを扱うエンジニアにとって必須の言語であるため、こちらについても資格の中で問われるようになっているのです。

Silver

SilverはOracleデータベースの中でも、バックアップやリカバリーなどより実践的な内容が出題されます。Bronzeは基本的な内容が中心でしたが、Silverからは実際の運用を意識した内容が中心です。

基本的にはデータベースエンジニアの中でも、データベース管理者を想定しています。Oracleデータベースの取り扱いをしていて、トラブルなどに対応しなければならない立場にある人です。そのため、実務においてもある程度の立場にあるエンジニアが該当します。

なお、ある程度の立場を想定しているため、この立場での実務経験がなければ理解が難しくなるかもしれません。一定の実務経験を通じて身に付けたスキルが役に立つ資格だと考えましょう。

また、Silverを受験するためにはBronzeに合格していなければなりません。受験を考えている場合はこの点を考慮しておきましょう。

Gold

Goldは、Oracleデータベースのスキルを幅広く理解していることを証明できるものです。Silverでも実践的な内容の証明は可能ですが、それに加えて状況に応じた適切な判断ができることも証明できます。

基本的にはSilverと同様に、データベースの構築やバックアップ、リカバリーなどのスキルが求められます。そして、これらの動作状況を踏まえて、データベースを適切にチューニングできるスキルも求められます。「動作が想定よりも遅い」などのトラブルが起きた際に、どのようにデータベースをチューニングすれば良いのかが問われるのです。

なお、Goldでは試験を受験するだけではなく、Oracle認定コースを1つ以上受講しなければなりません。合格と受講をセットにすることで認定されるため、試験に合格するだけで満足しないようにしましょう。

また、Goldも受験するためにはSilverに合格しなければなりません。段階的に受験する必要があるため、計画的に受験するようにしておきましょう。

Platinum

PlatinumはOracleデータベースを扱うエンジニアの中でも特に高いスキルを証明できるものです。Oracleデータベースに関する資格の中でも最高峰であり、データベースエンジニアの中でも特に高い評価を得られます。

最高峰の資格であるため、Platinumを取得するためには座学だけではなく実技試験に合格しなければなりません。Goldまでと同様に知識が問われるのはもちろん、Oracleが指定する独自の実技試験の受講が必須なのです。こちらに合格できなければPlatinumの取得はできません。

実技試験では個人の専用サーバに対してOracleをセットアップするスキルやパフォーマンスの改善、障害対応のスキルなどが求められます。言い換えると合格できていれば、実技を含めて実力のあるエンジニアだと証明できるのです。

参照:ORACLE MASTER Portal

データベーススペシャリスト


データベースに関する、全般的な知識を証明する国家資格です。情報処理推進機構が実施しているものであるため、資格の中でも知名度が高くエンジニアのスキルを証明するために利用しやすいものです。

データベーススペシャリストは国家試験であるため、特定の製品に依存した内容が出題されません。例えばデータベースはOracleデータベースが世界的に利用されていますが、この製品に特化した知識は出題されません。製品の使い方が問われるのではなく、一般的なデータベースの理論について問われます。

そのような出題傾向となっているため、データベーススペシャリストの難易度は高いです。製品に依存しない問題を出題するが故に、データベースの概念に関する問題が多くなってしまうのです。

言い換えると、データベーススペシャリストを取得していれば、データベースを根本的に理解している証明ができます。製品の使い方だけを理解しているのではなく、汎用的なデータベースのスキルを保有していると証明できるのです。この点は、データベーススペシャリストを取得する大きなメリットです。

使用するデータベースが決まっているならば、製品に適したものを取得するのが望ましいでしょう。逆に汎用的な資格が欲しいならば、データベーススペシャリストがおすすめです。

参照:データベーススペシャリスト試験|情報処理推進機構

OSS-DB


OSS-DBは、オープンソースで開発されているデータベースに関するスキルを証明できる資格です。データベースの中にはオープンソースのものがいくつもあるため、それらについて包括的なスキルを示せます。Oracleの資格はOracleの製品に関するスキルのみを示しますが、OSS-DBについてはいくつものデータベースのスキルを示せるのです。

Silver

Silverはオープンソースデータベースの基本的なスキルがあると証明できます。オープンソースデータベースの中でもリレーショナルデータベースの取り扱いが可能で、それをSQLで操作できる基本的なエンジニアであることを示します。

また、資格を取得するにあたり、オープンソースデータベースの基本知識を有しているかどうかが問われます。データベースを取り扱うためには専門用語などを理解している必要があるため、それらについてのスキルも証明できるのです。

他にも、単純なデータベースの知識だけではなく、小規模なデータベースの運用や開発に関するスキルも問われます。実際にエンジニアとして「どのように考えてどのように実装すればよいか」が問われるため、合格すればデータベースエンジニアとして座学だけではなく、実務的なスキルがあることも証明できるのです。

なお、オープンソースデータベースの中でもPostgreSQLに関するスキルが問われやすくなっています。オープンソースデータベースにはいくつもの種類があるため、これから適切なデータベースについてスキルを身に付けるならば、PostgreSQLを中心に学習するようにしていきましょう。

Gold

Goldはオープンソースデータベースについて深い知識を保有していると証明できます。Silverは基本的な知識の保有について示せるものであるため、Goldは応用的なスキルについて証明できるものだと考えて良いでしょう。

また、Goldではデータベースの中でも大規模なものを取り扱う内容が出題される傾向にあります。例えば大規模なデータベースの運用管理や、大規模なデータベースの開発について出題されるのです。そのため、Goldに合格できていれば、大半のオープンソースデータベースは取り扱いができると考えて良いでしょう。

なお、GoldについてもPostgreSQLのスキルが特に重要視されます。オープンソースデータベースの内部構造について問われたり、各種データベースのパフォーマンスチューニングについても問われたりします。単純にデータベースを操作するスキルに留まらないため合格の難易度は高いですが、それだけデータベースエンジニアとして高いスキルを証明できるようになるのです。

参照:OSS-DB

Microsoft認定資格プログラム


Microsoft認定資格プログラムは、Microsoft社が提供する認定プログラムの総称です。データベースに関連する資格だけではなく、Microsoftが提供するソフトウェアに関する資格が数多く含まれています。

これらの資格の中でも、データベースエンジニアにおすすめなのはSQL ServerやAzureでのデータベース利用など、データベース全般に関連する部分です。難易度ごとに数多くの資格が用意されているため、実務で必要なスキルを踏まえて適切なものを取得すると良いでしょう。難易度の高い資格を取得したいのであれば「エキスパート」に分類される資格の受験がおすすめです。

なお、データベースに関連する資格は、スキルアップを想定して複数のレベルが設けられているものが大半です。そのため、何も考えずに難しい資格にチャレンジするのではなく、必要に応じて段階的に受験するようにしましょう。

参照:Microsoft認定資格 公式サイト

応用情報技術者試験


応用情報技術者は、エンジニアとして必要なスキルを幅広く証明できる国家資格です。データベースだけに特化したものではないものの、データベースの知識も求められるため、取得しておいて損はありません。上記でご説明したデータベーススペシャリストの前段階として取得する国家資格です。

必要とされるスキルは非常に幅広いもので、データベースに限らずコンピューターの基本やネットワークのスキルが必要です。また、エンジニアとして知っておきたい会計の処理やマネジメントについても出題があります。特定の分野に特化した資格ではなく、全てのエンジニアが知っておくべき知識が網羅されている資格なのです。

しかも、それぞれの出題内容について浅いものではありません。表面的な知識だけではなく、専門的な知識まで出題されるようになっています。そのため、合格に向けてそれぞれの単元について深掘りしなければなりません。

ただ、出題される範囲は絞られています。データベーススペシャリストよりも範囲は狭いため、その点は理解しておいた方が良いでしょう。

参照:応用情報技術者試験|情報処理推進機構

まとめ

データベースエンジニアにおすすめの資格をご紹介しました。データベースには様々な種類があるため、それを踏まえて適切な資格を取得しなければなりません。汎用的な資格もありますが、製品に特化した資格も重要です。

これからデータベースの資格を取得する際は、自分が利用するデータベース製品に適したものを選びましょう。データベースごとに特徴があるため、資格もそれを踏まえて取得しなければなりません。国家資格ではなくベンダー資格でも十分に価値があります。

なお、適切な資格を取得していなければ、年収への影響が少なくなってしまいます。資格を取って年収を高めるためにも、参画するプロジェクトなどを踏まえて資格を取るようにしましょう。

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