フリーランス協会|怪しい?評判は?受けられる保険や所得補償を解説

フリーランス協会|怪しい?評判は?受けられる保険や所得補償を解説

フリーランスが加盟できる団体にフリーランス協会と呼ばれるものがあります。フリーランス協会は怪しいと思う人もいると思いますが、フリーランスであれば加入しておいて損はないものです。

とはいえ、フリーランス協会がどのような団体か分からなければ加入する気持ちにもならないでしょう。今回はフリーランス協会とはどのような団体であるのか解説します。

フリーランス協会は怪しい?評判・概要を確認

最初にフリーランス協会とはどのような団体であるのか知っておきましょう。なんとなくのイメージでフリーランス協会は「怪しい」と考えている人が居るようですので、正しい知識を持っていきましょう。

フリーランス協会の概要

結論から言うと、フリーランス協会は怪しい団体ではありません。
フリーランス協会とは「一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会」を省略したものです。決して怪しい団体ではなく、一般社団法人として登録された団体です。プロのクオリティにこだわるプロフェッショナルが、会社に所属せず新しい働き方ができるように支援している団体です。

フリーランス協会は2017年に設立された比較的新しい団体です。そのため知名度としてはまだまだ不足している部分があります。あまり名前が知られていないことで、なんとなく怪しい団体であるとのイメージを持たれることがあるのでしょう。

なお、フリーランス協会は法人による支援が行われています。100を超える様々な企業が賛助会員となっていて、フリーランス協会の活動を支えています。有名企業も多数含まれていますので、フリーランス協会に何ら怪しい部分はありません

参照:プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会

フリーランス協会の活動

フリーランス協会はフリーランスの認知度を高める活動やフリーランスに関する調査や研究を行っています。また、フリーランスに関連する様々な情報を発信するなど、フリーランスを全般的に支える活動をしています。

また、情報を発信するだけではなく、フリーランスに関連するイベントの開催もしています。フリーランス協会は、フリーランス同士が交流する場の提供はもちろん、フリーランスを知ってもらうためのイベントも主催しています。これからフリーランスになりたいと考える人が情報収集できるような場も提供しているのです。

全般的にフリーランスを支援するための活動をしています。まだまだ支援の内容は知られていない部分がありますが、フリーランスが活躍しやすい環境を作り出すために活動していると考えましょう。

フリーランス協会加入で受けられる保険や所得補償

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フリーランス協会はフリーランスの支援をするための活動をしており、怪しい団体ではないとご説明しました。この支援活動の中には、保険や所得補償の提供が含まれています。そこで続いては、フリーランス協会に加入するとどのような保険や所得補償を受けられるのかをご説明します。

賠償責任保険

賠償責任保険はフリーランスが業務を遂行するにあたり、賠償責任を負ってしまった場合に適用される保険です。様々な賠償をカバーできる保険で、フリーランスのビジネスリスクを軽減できます

まず業務遂行中の補償が付帯されています。例えばクライアント先へ行く途中に事故を起こしてしまったり、クライアントから預かったものを破損してしまったりした場合に適用されます。移動中の交通事故はフリーランスに限らずあり得る話ですし、クライアントから預かった端末などを破損してしまう可能性は十分にあります。現実的にありえる部分をカバーした保険です。

続いて業務結果に対する補償があります。エンジニアの場合はあまり影響がないかもしれませんが、納品物に欠陥がありトラブルが発生した場合に補償してくれます。

さらに情報漏えいに関する補償もあります。納品物が影響して情報漏えいが発生した場合やフリーランス本人のミスにより情報漏洩が発生し、クライアントに損害を与えた場合に補償してもらえます。

他にも著作権侵害や偶発的な事故による納期遅延にも対応してもらえます。偶発的な事故とはフリーランス本人の入院や、フリーランスの職場が罹災するなどのトラブルを指します。このようなトラブルが原因となり、納期遅延が発生した場合の損害賠償にも対応してもらえるのです。

最近ではこちらの賠償責任保険は「Uber Eats(ウーバーイーツ)」の個人事業主に重宝されているようです。

参照:フリーランス協会|会員特典

収入・ケガ・介護の保険(所得補償)

収入・ケガ・介護の保険(所得補償)はフリーランスとしての収入が途絶えてしまった場合に適用される保険です。会社員の場合は労災保険が適用されますが、フリーランス向けの労災保険のようなものだと考えておきましょう。

怪我や病気で働けなくなってしまった場合、本来売上があったはずの所得を保険でカバーしてもらえます。医師による診断は必要ですが、労災保険のように所得をカバーしてもらえるのです。フリーランスは所得補償が乏しいですので、フリーランス協会でこのような保険に入れる点はメリットです。

しかも、天災による怪我も補償の対象です。地震や津波などによる怪我で働けなくなった場合でも保険金を受け取れます。これらの怪我は補償されない保険もありますが、フリーランス協会の所得補償ならそのような心配もありません。

加えてフリーランス協会の所得補償であれば、引受保険会社の商品に直接契約するよりも安く契約ができます。最大で44%もの割引を受けられますので、保険料の面でもメリットがあります。

参照:収入・ケガ・介護 の保険 – フリーランス協会

報酬トラブル弁護士費用保険「フリーガル」

「フリーガル」はトラブルの発生時に弁護士費用を補償してもらえる保険です。フリーランスとして働いていると報酬でのトラブルが発生する場合がありますので、そのような時にこちらの保険を利用できます。

報酬の未払などのトラブルがあると、フリーランスだけで解決するのは難しくなってしまいます。法的にはクライアントに問題がある場合でも、フリーランス個人の力では解決できないのです。結果、泣き寝入りになってしまうケースも見受けられます。

このような時に「フリーガル」を利用して弁護士に依頼すればトラブルもスムーズに解決できます。自分が受け取る予定の報酬金額によっては弁護士費用で赤字になってしまいますが、こちらのように保険が適用されれば自己負担を抑えて弁護士に依頼できます。

なお、「フリーガル」は必要となる弁護士費用に合わせて3種類のプランから選択できます。万が一の時に弁護士費用が大きくなる可能性があれば、余裕を持った「フリーガル」のプランに加入しておくのも良いでしょう。

参照:「フリーガル」のご案内 – フリーランス協会

フリーランス協会の保険や補償など特典を利用する際の注意点

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ご説明したとおりフリーランス協会には様々な特典があります。ただ、これらの特典を利用する際に注意しなければならない点があります。特に保険や所得補償を受ける際には注意点がありますので、これらについて解説します。

有料会員になる

保険や所得補償を受けるためには、有料会員にならなければなりません。フリーランス協会は無料でも加入できますが、その後に手続きをして有料会員にならなければなりません

有料会員になるためには年会費1万円の支払いが必要です。無料会員のままでは保険などが適用されませんので、必ずこちらの支払いをしておきましょう。フリーランス協会のその他優待を受けるためにも必要となりますので、必須の支払いだと考えてよいでしょう。

支払方法はクレジットカードやデビットカード決済と銀行振込に対応しています。支払金額は経費として処理ができますので、支払いしたからといって損にはなりません。フリーランス協会のマイページから領収書がダウンロードできますので、そちらを利用して経費として確定申告します。

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保険料を確認する

加入する保険によっては保険料が発生します。保険料を支払って加入するものがありますので、支払金額に注意が必要です

発生する保険料は加入する保険や条件によって異なります。全てのフリーランスが同じように保険料を支払うものもあれば、個別の条件で保険料を算出するものもあります。まずはこの違いについて注意しましょう。

なお、保険料の支払いが必要なものは、フリーランス協会の公式サイトで保険料の算出が可能です。保険の細かな内容と保険料の関係についても記載がありますので、そちらも併せて確認しておくべきです。

付帯条件を確認する

保険の付帯条件を確認しなければなりません。具体的には自動付帯であるのかどうかを確認しておく必要があります。

自動付帯の保険であればフリーランス協会に加盟しているだけで保険が適用されます。そのため保険の適用条件についてあまり意識する必要はないでしょう。フリーランス協会に加盟しているだけで、万が一の時は保険が適用されます。

それに対して注意が必要なのは任意加入が必要な保険です。自分で意図的に加入しなければなりませんので、加入しなければ何の保障も受けられません。「フリーランス協会には保険がある」などと過信をしていると、保険が適用されずにより大きなトラブルになる可能性があります。

フリーランス協会に加入すると自動的に付帯されるのは賠償責任保険とWELBOXです。それ以外は任意加入の保険ですので、間違えないように注意しましょう。

なお、自動付帯・任意付帯の付帯条件はフリーランス協会の入会ベネフィットページから確認することができます。

フリーランス協会の評判はどうなっているの?怪しいと考える人は多いのか?

フリーランス協会の評判はどうなっているのでしょうか。フリーランス協会を怪しいと考える人は多いのかどうか、SNSからフリーランス協会の評判について調査してみます。

加入する安心感の評判は高い

フリーランス協会の評判では、加入する安心感が高いという内容が多いです。フリーランス協会の活動を踏まえ、加入する安心感を感じている人が多いようです。実際にSNSの投稿などを確認してみても、加入して良かったと評価する投稿が多く見られます。

フリーランスはなかなか横のつながりを作り出せません。会社員のように職場に出向いて仕事をするのではなく、自宅で仕事をする人も多くいます。また、クライアント先ではあまり他のフリーランスとは関われないことも多く、横のつながりは作り出しにくいのです。

しかし、フリーランス協会に加入すれば、フリーランスDBなどが利用できるようになります。自分と同じようにフリーランスとして働く人を検索できるのです。また、フリーランス向けのイベントにも参加できます。実際にフリーランス同士で交流できる機会を評価する人が多く見られます。

参照:フリーランスDB – フリーランス協会

保険を重視する声も多い

さらに、保険に加入できる点を重要視する声もフリーランス協会の評判に多く見られます。フリーランスは会社員よりも補償が薄くなってしまいますので、その点をカバーしてもらえる保険の評判は高いのです。

特にフリーランス協会の保険は、保険料を安く抑えられる特徴があります。有料会員になるだけで適用される保険がありますし、コストパフォーマンスは高いと考えられます。

また、そもそもフリーランス協会でなければ加入できないような保険があります。特に所得補償に関してはフリーランス協会ならではの保険といえるもので、このような保険がある点でフリーランス協会の評判は良くなっています。

保険については詳しくご説明しているとおり、様々なものが提供されています。フリーランス協会を通さなくても加入できるものはありますが、料金はフリーランス協会の方が安いケースが大半です。種類の多さと料金の安さで評判が高まっています

まとめ

フリーランス協会はフリーランスを支援するための団体です。まだまだ名前が知られていませんのでフリーランス協会は怪しい団体だと思われるかもしれませんが、フリーランスが活躍しやすい世の中にするために様々な活動をしています。

フリーランス向けの情報発信や交流会などを実施していますが、その他にも独自の保険を提供しています。損保ジャパンや東京海上日動など有名な保険会社が引き受け会社となっていますので、保険の内容としても安心できるものです。

フリーランスは会社員と比較すると、万が一への備えが弱くなってしまいます。フリーランス協会に加入して、保険や所得補償を強化しておくと良いでしょう。

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