女性フリーランスエンジニア|年収・案件獲得の秘訣を紹介

女性フリーランスエンジニア|年収・案件獲得の秘訣を紹介

近年は女性のフリーランスエンジニアが増えています。 一昔前は男性が中心でしたが、女性も活躍する世界になってきているのです。

とはいえ、あまり女性フリーランスエンジニアが活躍しているイメージはないかもしれません。今回は女性フリーランスエンジニアの状況や年収、メリットやデメリット、そして案件の獲得方法などを幅広くご説明します。

女性のフリーランスエンジニアは増えている

現在は女性のエンジニアが増えてきています。女性エンジニアを取り巻く環境についてどのような状況であるのかをご説明します。

女性エンジニアは2割程度

一般社団法人情報サービス産業協会が公開している基本統計調査によると、調査対象となっている企業で女性エンジニアの割合は20%程度です。2015年頃の調査では15%であったため大きく割合としては伸びていますが、全体から見るとまだ少ないのが現状です。

一昔前とは違って、エンジニア業界は女性の働きにくい環境ではなくなってきています。昔は残業なども多く、体力面で女性は不利でしたが、現在は環境が改善されているため体力面などで女性が活躍しにくいことはありません。

状況の改善は見られるものの、まだまだ女性エンジニアは少ないのが現状です。これから状況は改善されていくと思われますが、今のところ女性の割合が少ない状況が続くでしょう。

なお、フリーランスエンジニアの割合については明確に公開されている数値が分かりません。そのため、残念ながら確認できないのが現状です。ただ、公開されている統計上は20%程度の女性エンジニアがいるため、フリーランスについても同程度の割合だと考えてよいでしょう。

女性エンジニアの仕事内容

女性のフリーランスエンジニアでも仕事内容は特に男性と差がありません。そもそもエンジニアの世界において「男性だからできる仕事や女性だからできる仕事」というものは存在しません。体力的な負担こそ感じ方が異なるかもしれませんが、性別の違いによって受注できる案件に変化はないのです。

そのため女性フリーランスエンジニアも、男性と同様に様々な仕事を受注できます。Web系のエンジニアはもちろん、ゲームエンジニアやインフラエンジニア、セキュリティエンジニアや機械学習エンジニアなど様々なエンジニアとして活躍している人がいます。

ただ、仕事内容の選択肢としては男性と同じですが、傾向としてはWeb系やアプリ開発系が多くみられます。これらの職種は案件数が多くフリーランスになりやすいため、働き方の見直しを考える女性が選びやすい仕事内容となっています。

もちろん、これからフリーランスエンジニアになるにあたり、女性はWeb系やアプリ開発を選択しなければならないという意味ではありません。あくまでもそのような女性フリーランスエンジニアが多く見られるという事実だけです。

女性フリーランスエンジニアの年収例

女性フリーランスエンジニアの年収は男性と大きく差がありません。男女別の統計情報は出ていないため、明確な数値はありませんが、今回は男女差がないものとして考えていきます。

そもそも男女差がないと考えられるのは、フリーランスの場合、案件単位で仕事を受注するからです。案件の受注にあたり男性も女性も関係ないため、平均年収については差が出ないと考えられます。会社員の場合は「男性の方が出世しやすい」などの男女差が設けられている場合が残念ながらありますが、フリーランスの場合はそういうことがないのです。

フリーランスエンジニア全体の平均年収を見てみると、約540万円程度です。公開されている統計資料によって数値が異なりますが、それの情報をさらに平均してくるとこの程度の金額になります。会社員として働いているエンジニアの平均年収は420万円程度であるため、女性もフリーランスエンジニアになると年収アップが期待できます。

年収については経験年数とスキルが重要となります。基本的にはスキルが重要視されますが、ナレッジが求められる案件では経験年数が単価を左右してきます。何かしら特定の業界に特化したナレッジがあれば年収は高まりやすいですし、女性フリーランスエンジニアになったばかりならば、年収は平均を割ってしまうかもしれません。

関連記事:フリーランスエンジニアの実態|正社員との年収の差は?

女性がフリーランスエンジニアになる3つのメリット


女性がフリーランスエンジニアになるとメリットがあります。まずはこれらについてご説明します。

柔軟に働けるようになる

女性がフリーランスエンジニアになることで、柔軟に働きやすくなります。会社員の場合は一定のルールの下で働かなければなりませんが、フリーランスになるとそのようなことはありません。

例えば、フリーランスエンジニアとして働いている女性は、週に3日だけ稼働しているケースがあります。フリーランスエンジニアは、時間や場所が自分の都合に合う案件を受注できるため、稼働日を制限できるのです。家族の都合などで稼働日を減らしたい場合に、フリーランスは良い選択肢となっています。

また、クライアントとの契約内容によっては1日の稼働時間も自由に選択できます。例えば朝から仕事をするのではなく、14時など昼から仕事を始めたり19時から仕事を始めたりできるのです。仕事の時間帯を自由に選択できるため、プライベートとの両立がしやすいメリットがあります。

なお、どの程度柔軟に働けるかはクライアントの都合によります。そのため柔軟な働き方をしたいのであれば、事前にクライアントと働き方について確認しておくことが大切です。

キャリアを選択しやすい

フリーランスになっていると自分のキャリアが選択しやすくなります。会社員の場合はキャリアの選択が難しいかもしれませんが、フリーランスならばあまり問題になりません。

例えば、会社員で働いている女性が産休を取ってしまうと、キャリアの選択肢が少なくなってしまう可能性があります。産休を取ってしまうためブランクが生じてしまい、結果としてなかなかキャリアが選択できなくなるのです。他の人が先に出世するなどして、残されたポジションが少なくなってしまうからです。

しかし、女性フリーランスエンジニアになるとこのような心配はありません。仮に産休を取るなどブランクが生まれても、スキルさえあれば自分でキャリアを選択できます。キャリアアップして違うエンジニアとして働きたいならば、そのように名乗って案件を受注していけば良いのです。

フリーランスエンジニアにもキャリアアップの考え方はあります。自分がスキルアップさえすれば様々なキャリアが選択できるため、その点で女性もキャリアアップしやすくメリットがあるでしょう。

出産などにも対応しやすい

女性には出産など女性ならではのイベントがあります。このようなイベントが起きても、フリーランスエンジニアならば対応しやすいメリットがあります。

例えば出産に伴い休みたいのであれば、案件の受注をストップすれば良いだけです。継続的に利用している案件はクライアントとの相談が必要ですが、単発の案件が中心であれば受注をストップしていくと良いでしょう。手持ちの案件が無くなってしまえば、産休などで休んでも差し支えありません。

また、フリーランスエンジニアならば上司などに相談する必要もありません。残念ながら世の中には産休などの取得を快く思わない上司がいます。そのような環境で産休の相談をするのは心苦しいですが、フリーランスエンジニアになってしまえばそのような相談もせずに済みます。

関連記事:フリーランスは産休・育休を取得できる?実態や補助金制度を解説

女性がフリーランスエンジニアになる2つのデメリット


残念ながら女性がフリーランスエンジニアになるとデメリットがあります。こちらについても続いてご説明します。

同業者が少なく孤立しやすい

冒頭でも説明したとおり、女性エンジニアはまだまだ数が少ない状況です。フリーランスエンジニアも増えている状況ではありますが、会社員のエンジニアと比較するとまだ少ない状況となっています。

これらの状況を総合的に考えると、女性のフリーランスエンジニアは数が少ないと思われます。年々、女性フリーランスエンジニアの数は増えているはずですが、絶対数としては少ない状況のはずです。

そのため、女性フリーランスエンジニアは同業者が少なく孤立しやすい状況にあります。同じような境遇で働いている人となかなか出会えず、相談する相手などが見つかりにくいかもしれません。

特に近年は新型コロナウイルスの影響もあり、交流会などのイベントも減ってしまっています。結果、他の女性フリーランスエンジニアと交流する機会も減っているのです。絶対数が少ない状況で交流する機会も少なく、なかなか同じ境遇の人と出会いがないのはデメリットです。

ハラスメントに巻き込まれる可能性がある

残念ながら女性はハラスメントに巻き込まれやすい傾向にあります。特にフリーランスはクライアントよりも立場が低く、ハラスメントを受けてしまう可能性があり、注意が必要です。

最近はどこの企業もコンプライアンスを重視しています。社内でハラスメントについての教育を実施していて、ハラスメントを起こさないように指導をしています。そのため、一昔前に比べると女性フリーランスエンジニアが何かしらのハラスメントに巻き込まれることは少なくなっています。

ただ、ハラスメントが少なくなってはいるものの、男性と比較すると女性の方がハラスメントに巻き込まれやすい傾向にあります。立場が弱い状況に変わりはないため、どうしてもハラスメントの矛先が向いてしまいがちなのです。

何かしらハラスメントに巻き込まれた際は、できるだけ早く相談することが重要です。クライアントの窓口や案件を紹介してくれているエージェントなど、誰かしらにいち早く相談するようにしてみましょう。

女性フリーランスエンジニアが案件を獲得する方法

女性のフリーランスエンジニアが案件を獲得する方法は男性と大差ありません。ただ、案件を効率よく獲得するためにいくつかポイントがあるため以下でご説明します。

エージェントの利用

女性フリーランスエンジニアが案件を獲得するためには、フリーランス向けのエージェントを利用するとよいでしょう。エージェントを利用すれば複雑な要望があっても、それに対応する案件を受注できます。

エージェントとは事前に登録しておくことで、自分に適した案件を紹介してくれるサービスを指します。事前に登録作業や面談などの手続きをしなければなりませんが、それさえ済ませてしまえば案件の紹介を受けられるのです。

女性エンジニアは、時間帯や稼働日、稼働回数など働き方にこだわりを持つ人がいるでしょう。ただ、このような案件を自力で探し出すのは手間のかかる作業です。しかし、エージェントを利用すれば該当する案件を探し出してきてくれます。

また、実際に案件を受注する際はエージェントが間に入ってくれます。女性フリーランスエンジニアとクライアントが直接やり取りをすると、契約などでトラブルが起きてしまう可能性がありますが、間にエージェントが入ってくれるため安心です。

関連記事:フリーランスエンジニアの味方!自分に合ったエージェントを見つけよう

SNSでの発信

最近はSNSを利用して情報発信する人が増えています。フリーランスエンジニアはSNSを利用する人が多く、何かしらの情報発信をする人も多くいます。

このようにSNSで積極的に情報発信をして、案件獲得につなげてみると良いでしょう。SNSで自分の知名度が上がれば、案件が舞い込んでくる可能性があります。実際にSNSには有名な女性フリーランスエンジニアがいるため、そのような存在を目指してブランディングしていくのも一つの手段です。

ただ、SNSを利用している女性フリーランスエンジニアは多くいるため、いきなり有名になるのは不可能です。少しずつ情報発信して知名度を高めていくしかないでしょう。まずはエージェントなので案件を獲得して実績を積み、その実績や案件を進めている間に得た知識などをSNSで発信して、知名度を高めていくのが無難です。

関連記事:フリーランスエンジニアのSNS運用|発信すべき情報・メリットを紹介

まとめ

女性フリーランスエンジニアの状況についてご説明しました。女性フリーランスエンジニアの数は正確には公開されていないものの、公開されている情報を踏まえるとフリーランスエンジニアの20%程度だと考えられます。数は増えていますが、まだまだ全体としても少ない状況です。

ただ、フリーランスの働き方は男女差がほとんどないため、平均年収については同程度だと考えられます。同じ価格帯の案件を受注するチャンスがあるため、年収については大きな差が生まれないはずです。

案件を受注する方法についても、フリーランス向けのエージェントの利用が多いでしょう。エージェントを利用すれば契約などもエージェントが間に入っているため、女性だからといって下に見られる危険性が無くなります。自分で契約をしようとすると無理な要望をされるかもしれませんが、エージェントの利用によりこのような状況はなくなり、十分な単価で案件を受注できるようになるのです。

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