インフラエンジニアの将来性と年収を解説

インフラエンジニアの将来性と年収を解説

現在はインフラエンジニアの需要が高まっています。インフラエンジニアとして働く人は増えている状況で、この先もこの傾向が続くと考えられます。

需要が高まっているインフラエンジニアではありますが、その理由や将来性については理解できていない人も多いようです。今回はインフラエンジニアとして働きたい人に向けて、年収や将来性など気になるポイントを解説します。

インフラエンジニアの将来性はどうか

インフラエンジニアとして働く場合、その将来性はどのように予想されるのでしょうか。今の需要などを踏まえてインフラエンジニアの将来性についても説明します。

インフラエンジニアの需要は高い

現時点でインフラエンジニアの需要は非常に高い状況です。インフラエンジニアの重要性は認知されていない部分もありますが、実は非常に重要度が高く需要も高い職業なのです。

また、インフラエンジニアは大きなくくりであり、実際には専門分野によって細かなくくりがあります。インフラエンジニアとはいえども、人によって対応する業務は大きく異なるのです。対応できる業務によって需要が異なるのは言うまでもありません。

しかし、インフラエンジニアについては、どの専門分野においても需要が高い状況です。一昔前に比べると需要の傾向に変化がありますが、全体的に大きな需要があります。エンジニアの中でも安定した需要が続いているのは珍しいといえるでしょう。

ただ、専門分野によってはこれから需要が変化する可能性もあります。同じ分野だけで長く活躍できるとは言い切れず、インフラエンジニアの細かい需要については変化するかもしれません。

インフラエンジニアの将来性とは

インフラエンジニアの将来性はこれからも高いと考えられます。インフラエンジニアなしにシステムを動作させることは難しいため、今と同じぐらいの需要が続くと考えられるのです。

今インフラエンジニアで働いている人やこれからインフラエンジニアで働きたい人は「将来的に案件があるのか」を非常に重要視するでしょう。心配する人も多いと思われますが、今の需要や傾向を踏まえると将来性は非常に明るいと言えます。インフラエンジニアになるかどうか悩んでいるならば、思い切ってインフラエンジニアになっても後悔しないでしょう。

もちろん、インフラエンジニアの中でもどの専門分野の需要が高まるかは未知数です。現時点で人気の専門分野の需要が高まる可能性もありますし、新しい専門分野の需要が高まる可能性もあります。その点は誰にもわからないというのが現実です。

また、将来性を高めるためには需要に応えるだけのスキルが必要です。この点は後ほどご説明するため、そちらを参照するようにしてください。

インフラエンジニアの年収相場


インフラエンジニアの年収相場は状況によって異なります。現時点の年収相場とこれから期待できる年収相場についてご説明します。

現時点での年収相場

大手求人サイトの情報を参照してみると、インフラエンジニアの年収は460万円から550万円程度です。フリーランスエンジニアの場合は650万円程度が年収相場であり、エンジニアの中でも高い年収が期待できます。

このように高い年収が提示されているのは、インフラエンジニアの需要が非常に高いからです。また、システムの基盤となるスキルで高い専門知識が求められる点も年収を高める要因となっています。

とはいえ、エンジニアは全体的に専門知識が求められる仕事です。そのような仕事でも特に年収が高いのは、インフラエンジニアが需要の高い仕事であることが背景にあります。多くの企業がそれぞれエンジニアを求めるため、エンジニアを確保できるように年収が高まっているのです。

これから期待できる年収

これからのインフラエンジニアはさらに年収が高まると考えられます。600万円や700万円が当たり前の世界になることも十分に考えられます。

ただ、近年はインフラエンジニアの数が増えてきているのも事実です。今まではインフラエンジニアの絶対数が少ないために年収が高い部分がありましたが、今はそのような状況ではないのです。これから急激にインフラエンジニアが増えれば、年収の相場には変化が起きる可能性はあります。

しかし、インフラエンジニアの数が増えたとしても年収に影響するのは先の話です。急激に年収の相場を変化させるほどのスキルを持ったエンジニアは現れないでしょう。

年収アップにはスキルが不可欠

これから期待できる年収については、新しいスキルを身につけていることが前提です。インフラエンジニアに求められるスキルは日々変化しているため、新しいスキルを身につけるようにしましょう。

もちろん、インフラエンジニアの需要は高いため、現在使われているスキルも長く求められます。システムの都合からインフラの改修ができない場合などは、昔ながらのスキルが求められる場合もあるのです。そのような案件に応えるという観点では、昔ながらのスキルもインフラエンジニアには求められます。

ただ、インフラの変化は少ないといえども、長い目で見ていくと変化するのは当然です。インフラから見直して新しいシステムに切り替えるケースも多々あるからです。そのため、新しいスキルを身につけておかなければ、獲得できる案件が少なくなり年収が下がってしまいます。

インフラエンジニアの将来性を明るくするスキル

インフラエンジニアの将来性を明るくするためには、多くのスキルを身につける必要があります。ただ、全てのスキルを身につけるのは現実的ではないため、今回は皆さんに身につけてもらいたいスキルについてご説明します。

クラウド関連

クラウド関連のスキルを身につけましょう。クラウドで提供されているサービスは数多くありますが、その中でもインフラに関するスキルを身につけるべきです。AWSやAzureなどパブリッククラウドのスキルをまずは身につけるようにしましょう。

インフラエンジニアとクラウドは関係が無いように思われがちです。しかし、現在はクラウドの利用が活発になっているため、インフラエンジニアはクラウド環境の構築する機会が増えています。グランドビルスを使ってネットワークやサーバーを構築し、そこにシステムをSIしていくのです。

そのような機会が増えているため、インフラエンジニアにクラウドのスキルは必須だと言えます。今まではクラウドではなくオンプレミスが中心でしたが、求められるスキルが変化してきているわけです。

なお、クラウド関連の案件を取り扱うエンジニアにクラウドエンジニアがいます。ただ、クラウドエンジニアはあくまでもクラウドサービスを適切に操作できるエンジニアです。ネットワーク設計などのスキルはインフラエンジニアが持つものなのです。クラウド関連のスキルを身につけても、インフラエンジニアとクラウドエンジニアは専門分野で棲み分けがあります。

関連記事:【徹底比較】オンプレミスとクラウドはどう違う?メリット&デメリットを解説!

仮想化技術

現在は各種仮想化技術が利用されています。 大量の物理サーバーなどを利用する時代が終わり、 小規模な物理サーバーに大量の仮想サーバーなどを立ち上げる仕組みが利用されています。そのため、これからのインフラエンジニアは仮想化技術の取り扱いができるようになるべきです。

例えば、 現在人気がある仮想化技術には仮想マシンやコンテナ化が挙げられます。 仮想マシンは幅広く利用されていますが、 コンテナはここ数年で注目されるようになってきたためまだ扱いに慣れていないエンジニアもいるでしょう。これは一例ですがトレンドに沿った仮想化技術を習得しなければなりません。

なお、 仮想化技術にも需要が高いものとそうではないものがあります。どのような技術を習得しておくと将来性が明るくなるかは自分で見極めるようにしてください。

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インフラエンジニアの需要が高い理由


ご説明しているとおりインフラエンジニアの需要は高いものです。ただ、「なぜインフラエンジニアの需要が高いのか」と考える人もいるでしょう。インフラエンジニアの将来性を考えるにあたって、インフラエンジニアの需要が高い理由についてご説明します。

システムの稼働に必要不可欠

インフラエンジニアの需要が高い理由は、システムの稼働に必要不可欠であるからです。大半のシステムはインフラなしにリリースできません。そのため、インフラエンジニアに基本的なインフラを構築してもらうしかないのです。

小規模なインフラであれば、インフラエンジニアなしでも構築が可能かもしれません。プログラマなどインフラの知識をある程度持っている人がいれば、システム開発から構築まで一貫して対応できるでしょう。全てのプロジェクトにインフラエンジニアが必要となるとは言いきれません。

ただ、大規模なシステムになるとプログラマなどがカバーするのには限界があります。規模が大きくなればなるほど専門的な知識が求められるため、専門知識を持つインフラエンジニアがいなければ対応できないわけです。

地味なイメージでエンジニアが限られてきた

今までインフラエンジニアは地味なイメージが強くありました。システム開発をするプログラマなどと比較すると、目立たない存在であり人気が高いと言えるものではなかったのです。ご説明したとおりインフラエンジニアは非常に重要で需要が高いものではありますが、志望する人が少ないエンジニアだったのです。

そのような背景もあり、現在はインフラエンジニアの数に対して需要が上回っています。求められるインフラエンジニアの専門知識には差がありますが、どの知識においてもエンジニアが不足している状況です。エンジニアの数が不足していることで相対的にも需要が高まっています。

ここ数年はインフラエンジニアの数が増えてきています。クラウドサービスの活用が広がり、それに応えるためにクラウドエンジニアやインフラエンジニアを選択する人がいるようです。ただ、エンジニアの絶対数が増えてきていてもまだまだ需要に応えられず、相対的に需要が高く将来性も明るい状態となっています。

システム切り替えの波が来ている

クラウドサービスの広がりなどもあり、システム切替の波が来ています。システムは定期的に新しいものに切り替えるケースが多く、ここ数年はそのような波が来ているように見受けられます。システムを切り替えるとなるとインフラの構築から必要となり、インフラエンジニアの需要が高まるわけです。

先ほどもご説明したとおり、インフラエンジニアはシステムの稼働に必要不可欠な存在です。特に大規模なシステムを取り扱う場合は、専門知識を持つインフラエンジニアがいなければプロジェクトが進められません。どんなに良いシステムを開発しても、それをうまく活かせるインフラがなければ意味がないのです。

もちろん、今までもシステムの新規開発やリリースの度にインフラエンジニアの需要は高まっていました。今までインフラエンジニアの需要がなかったわけではなく、安定してインフラエンジニアの需要はあったのです。ただ、そのような状況に加えて、システム切り替えの波が来ていることでさらに需要が高まっています。

まとめ

インフラエンジニアの将来性や年収についてご説明しました。インフラエンジニアの需要は非常に高く、この需要が続く限り将来性が明るいと考えられます。今のところシステムの動作にはインフラが必要不可欠であるため、今と同じだけの需要は少なくとも続くと言えるでしょう。

世の中的にはインフラエンジニアは地味な職業で需要も低いと思われているようです。しかし、実際にはそのような状況ではなく、システムの稼働を裏で支える非常に重要な役割です。インフラエンジニアなしでシステム稼働は成り立たないと言っても過言ではないでしょう。

なお、需要の高さに伴ってインフラエンジニアの年収も高まっています。ただ、保有するスキルによって年収には差が出てくると考えられます。今のところ全体的に年収は高めですが、今後はスキルによって変化してくるでしょう。将来性を明るくし年収を高めたいと考えるならば、インフラエンジニアも新しいスキルを習得しスキルアップしなければなりません。

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