フリーランスと契約社員の違い|働き方や注意点について

フリーランスと契約社員の違い|働き方や注意点について

近年は正社員に限らずフリーランスや契約社員など様々な働き方が増えてきました。会社員は働き方改革の流れを受けていますが、そもそも正社員ではない働き方を選択する人も出てきています。

ただ、契約社員やフリーランスなどが注目されているもの、そもそもどのような働き方か理解できてない人がいます。また、その違いについても理解できていない人がいるようです。今回はそれぞれの働き方や注意点についてご説明します。

そもそもフリーランスと契約社員の働き方とは?

フリーランスと契約社員の違いを理解する前に、それぞれの働き方を理解しておきましょう。ここが理解できていなければ違いがわかりませんので、分かっているつもりの人も改めて確認しておきましょう。

フリーランスとは

フリーランスとは会社や団体に所属しない状態で収入を得ている人を指します。基本的には仕事を受注するたびに契約を結び、その仕事を完了させることで収入を得ます。会社員のように所属していれば必ず収入を得られるわけではなく、働いた分だけ収入を得られる仕組みです。

契約社員とは

契約社員とは契約期間が決まっている、非正規雇用の社員を指します。法律で定められた呼称ではなく、正社員に対する言葉として利用されるケースが多いです。明確な定義がありませんので、利用状況によってやや意味が異なる可能性があります。

非正規雇用ではあるものの、あくまでも「社員」として雇用されています。雇用関係にありますので、雇用契約に基づき毎月一定の賃金が支払われます。もし仮に割り当てられている仕事が無かったとしても、雇用関係にある限りは収入を得られるのです。

ただ、正社員とは異なり契約社員には「雇用期間」の定めがあります。通常は1年単位の契約となっていて、契約満了時点で継続するか終了するかを判断します。雇用される側からも雇用する側からも申告が可能です。

契約期間以外については、雇用する企業によって待遇が大きく異なります。ボーナスがあるかどうか、福利厚生が適用されるかどうかなどは、企業によって異なるため一概には言えません。一般的には正社員よりも条件が劣ってしまうケースが多いようです。

ただ、2020/4/1に「短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律」と呼ばれるものが施行されました。これが施行されたことで、賃金格差など今まで契約社員が不利益を被っていた部分は改善されるようにはなっています。

参照:厚生労働省 – パートタイム労働者、有期雇用労働者の雇用管理の改善のために

フリーランスと契約社員で意識しておきたい3つの違い


フリーランスと契約社員は働き方の違いがあります。生活に直結する部分も多くありますので、特に理解しておいてもらいたいポイントを解説します。

契約期間

契約期間の考え方が異なります。フリーランスは案件単位での契約となり、契約社員は基本的に1年ごとの期間での契約となります。フリーランスで期間での契約をするケースはあまり見かけません。

フリーランスは案件単位での契約となりますので、案件が終了すると報酬を受け取り契約満了となります。例えば3ヶ月後が納期のプロジェクトを契約すれば、3ヶ月で仕事が終わってしまいます。その後働きたいと考えても、クライアントから案件を発注してもらえなければ収入には繋がりません。

それに対して契約社員は期間での契約となりますので、その期間中は基本的に給料が支給されます。もし仮に1年契約の10ヶ月目で仕事がなくなってしまっても、12ヶ月目まで契約が残っていれば給料が支給されます。

契約期間の違いは収入の安定性や収入見込の違いを生み出します。特に中長期的なライフプランを検討する場合は、大きな影響を与える要素です。

社会保険の契約

社会保険の契約方法に違いがあります。フリーランスは自分で全て契約する必要がありますが、契約社員は雇用関係にある企業が社会保険を提供してくれます。

自分で契約するか企業が提供してくれるかは、社会保険の内容に大きな影響を与えます。例えば自分で契約するフリーランスは「雇用保険」「労災保険」などに加入ができません。これらは企業に雇用されている人だけが加入できる社会保険ですので、雇用されていないフリーランスは加入できないのです。

フリーランスと会社員で受けられる社会保険の違いや、フリーランスが加入できる保険については過去の記事で解説をしているのでご覧ください。

関連記事:フリーランスの保険とは?会社員の保険との違い、自ら検討が必要な保険について

福利厚生

福利厚生を受けられるかどうかの違いがあります。フリーランスは受注先の福利厚生を全く受けられないのに対して、契約社員は何かしらの福利厚生を受けられる可能性があります。冒頭で述べたように正社員と同じ水準とは限らないですが、何かしらの福利厚生がある可能性は高まります。

例えば会社員であれば「交通費」が支給されるケースが多いでしょう。これは支給されて当たり前だと考えているかもしれませんが、実は福利厚生に該当します。必ず支給しなければならないものではなく、福利厚生の一環として支給しているのです。

そのため、福利厚生を受けられる可能性のある契約社員は、交通費の支給もされる可能性はゼロではありません。しかし、フリーランスは福利厚生を受けられないため、交通費との名目で受け取れる可能性はありません。あらかじめ報酬の一部に交通費を算入しておく必要があります。

フリーランスや契約社員で働く際の5つの注意点

フリーランスや契約社員の働き方は、正社員の働き方とは異なったものです。異なる点の中には特に注意しておいてもらいたいものがありますので、これらについて解説します。

収入の安定性

フリーランスも契約社員も収入の安定性には注意しなければなりません。どちらも正社員のように長期的に安定した収入はありませんので、常に先の状況を見ながら後はどうする必要があります。

特にフリーランスは案件がなくなってしまうと収入が途絶えます。継続的に案件を受注できているとしても、ある日突然発注が無くなり生活できなくなる可能性があるのです。現に新型コロナウイルスの影響で案件がなくなり、生活に影響が出ているフリーランスがいます。

また、契約社員も中長期的に収入が安定しているわけではありません。基本的には1年単位の契約ですので、安定した収入の見込みがあるのは契約更新までです。契約更新されない可能性はありますので、その場合について考慮しておく必要があります。

フリーランスは収入が安定しない仕事だということを念頭に置きましょう。対策として、日ごろから貯蓄をし、突然の収入減に備えましょう。貯蓄の方法としては貯蓄用の口座の開設や、節税が挙げられます。

関連記事:フリーランスが貯蓄すべき理由とは?おすすめの貯蓄方法と合わせてチェック!
関連記事:フリーランス(個人事業主)の節税とは?経費や各種控除を賢く使って節税しよう!

社会保険の取り扱い

会社員からフリーランスに切り替わる場合、社会保険の切り替え手続きが必要です。離職票などを受け取った後に、健康保険や年金の手続きをしなければなりません。会社員とは異なった社会保険となりますので、期限内に忘れず手続きが必要です。

また、手続きをするだけではなく、加入できなくなる社会保険がある点に注意しておきましょう。会社員でなければ加入できない社会保険があり、そういった観点ではフリーランスの社会保険は薄くなってしまいます。

契約社員の場合は、それまで会社員であったかフリーランスであったかによって異なります。ただ、基本的には会社が指導して手続きをしてくれますので、総務などの指示に従って手続きを済ませるようにしましょう。手続きが必要になる点にだけ注意しておけば、手続きで失敗する可能性はほとんどないはずです。

ボーナスの有無

フリーランスの場合はボーナスがありません。特定の企業に属しているわけではありませんので、ボーナスという概念がないのです。受注している仕事以上に収入が得られる可能性はありません。

それに対して契約社員はボーナスを受け取れる可能性はあります。契約社員に対してボーナスを支給しない制度の企業はありますが、フリーランスのようにゼロとは言い切れません。制度が充実している企業であれば、契約社員でもボーナスが手に入るのです。

福利厚生の有無

契約社員は福利厚生を受けられる可能性があります。そのため、福利厚生の有無について事前によく確認するようにしておきましょう。

上記でもご説明したとおり、契約社員でも福利厚生を受けられるかどうかは企業により異なります。福利厚生を意識して契約社員になる場合は、適用されるかどうか必ず確認しましょう。正社員に対して福利厚生が充実していても、契約社員に対してはほとんどない可能性もあります。

フリーランスに関しては繰り返しになりますが福利厚生が一切ありません。福利厚生について意識しておく必要はないでしょう。

ただ、交通費精算など福利厚生に近しいお金を受け取らなければならない場合もあります。その時はしっかりと見積もりを出し、受注金額に算入するようにしておきましょう。

クレジットカードやローンの契約

フリーランスや契約社員は、社会的信用力が低いとされています。これは上記でご説明した通り収入が安定しなかったり、雇用期間が不安定であったりすることが背景にあります。

このように社会的信用力が低いですので、クレジットカードやローンの契約に影響が出る場合があります。正社員と比べると審査に落ちてしまうケースが多く、思うようにクレジットカードなどを発行できない可能性があるのです。

特にフリーランスの場合は、収入が不安定だと判断されるケースが多々あります。そのためある程度の収入があっても、不安定さを心配されて審査に落ちてしまう可能性があるのです。審査基準は公開されていませんので一概には言えませんが、注意しておきたいポイントです。

契約社員の場合は、契約中は収入が見込めますので、そのタイミングで申し込みをすれば契約できる可能性があります。ただ、こちらに関しても有期契約で収入が途絶える可能性があり、それを心配されて審査に落ちてしまうケースがあります。

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まとめ

最近は様々な働き方がありますので、フリーランスや契約社員も選択肢のひとつです。ただ、これらは正社員とは異なった働き方ですので、どのように異なるのか正しく理解しておくことが重要です。

特にフリーランスや契約社員は、働き方の違いから収入の安定性が正社員とは大きく異なります。また、社会保険などにも違いがありますので、収入金額については正しい理解を得ることが重要です。加えて福利厚生なども大きく異なり、実質的な収入は正社員、フリーランス、契約社員でそれぞれ大きく異なります。

注意点さえ理解していれば、どの働き方も良いものです。今は自分に合った働き方ができる時代ですので、それぞれの特徴を理解して働き方を選択しましょう。

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