【2022年最新】知っておきたいIT業界のトレンドキーワード10選!

【2022年最新】知っておきたいIT業界のトレンドキーワード10選!

IT業界には様々なトレンドキーワードがあります。毎年多くのキーワードがトレンドになり、そのトレンドに沿ってエンジニアに求められるものが変化するため、企業は投資する分野を検討することが必要です。

キーワードは毎年変化するため、常に新しいものを押さえておかなければなりません。今回は2022年に押さえておきたいトレンドのキーワードを10種類選んでご紹介します。

2022年に知っておきたいトレンドキーワード10選

具体的に2022年に知っておきたいトレンドキーワードをご紹介していきます。

AI


近年は常にIT業界のトレンドキーワードに上がってくるのがAIです。人工知能は全般的に注目されていて、様々な種類のAIがトレンドキーワードとして注目されています。

AIの中でも近年注目されているのは「エッジAI」と「ジェネレーティブAI」の2種類です。AI全般よりも特定のAIがトレンドキーワードとして注目されているため、2022年の成長に期待するならばこれらを押さえておきましょう。

まず、エッジAIは今までのAIとは異なり、ユーザが利用する端末に近い場所で機能するAIを指します。基本的に現在のAIはクラウド環境と通信をして動作しますが、このような通信を減らしたものを指します。

現在は通信トラフィックの増加が問題視されていて、AIを使うための通信も同様に問題視されています。通信が遅くなるとAIの動作が遅くなるため、通信を減らせるエッジAIが注目されているのです。

なお、このような通信を減らす取り組みを「エッジコンピューティング」と呼びます。こちらについては2022年に生まれたトレンドキーワードではありませんが、通信トラフィックの増加が問題視されるにあたって、改めて注目されています。

ジェネレーティブAIは、AIがデータ分析をしてデザインまで行う手法を指します。現在のAIは何かしらに特化した「特化型」と呼ばれるものが中心ですが、ジェネレーティブAIは複数の機能を兼ね備えていると考えてよいでしょう。

今までの設計手法では、AIを活用しながらも人間が情報を取りまとめたり活かしたりする必要がありました。これからはそのような設計方法ではなくなる可能性があります。

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5G


5Gとは携帯電話などの通信に利用される規格で日本語では「第5世代移動通信システム」と表記します。携帯電話の通信に利用するものだと思われがちですが、実際には携帯電話を含めて様々な通信に利用される規格です。

大きな特徴として今までの規格と比較すると、高速で大容量かつ低遅延な通信が可能です。今までの通信も十分に速いものではありましたが、5Gになるとそれよりも速い通信が期待できます。今まで以上に大容量かつ高速な通信ができるため、2022年のIT業界トレンドキーワードとなっています。

トレンドキーワードにはなっているものの、各通信ベンダーの思惑とは裏腹に個人向けの普及は進んでいません。携帯電話が5G通信に対応するようになったにも関わらず、通信事業者が考えるほど普及はしなかったのです。この背景には新型コロナウイルスの広がりなど、想定外の事態があったことが挙げられます。

ただ、思うように普及しなかったがために、2022年も注目のトレンドキーワードとなっています。改めて大容量かつ高速な通信を活かして、様々なサービスが提供されるようになるでしょう。

関連記事:5G技術の普及で需要が急増!ネットワークエンジニアの今後の動向を解説!

IoT


IoTは「モノのインターネット」と呼ばれる技術で、ここ数年トレンドが続くキーワードです。家電製品など様々なモノをインターネットに接続して、ネットワーク経由で制御などができるようにする仕組みです。

トレンドのキーワードとなっている理由は、IoTに対応した製品が増え、普及が広まっている点があります。数年前、トレンドキーワードになった際は、IoTと呼ばれる技術そのものが注目されていました。そこから時代が変化して、「IoTを身近に使いこなす」ということがIT業界で注目されるようになっています。

2022年は多くのメーカーがIoTに対応した製品を発売すると考えられます。IT業界としてはメーカーが発売した製品を使いこなし、モノがインターネットに接続している恩恵を受けられるようにしていかなければなりません。

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オートメーション


オートメーションは各種自動化に関連するキーワードです。ここ数年はIT業界を中心にさまざまな自動化が推進されています。そのために2022年も引き続きオートメーションがIT業界のトレンドキーワードとなる見込みです。

ここ数年で自動化されているものは多々あります。そして、このような自動化をサポートしてくれているのがRPAの存在です。RPAとは「ロボティック・プロセス・オートメーション」の頭文字をとったもので、定型作業を人間ではなくロボットに行わせるものです。ロボットが行うことで、人間の負担を低減したり正確性を高めたりできます。

また、RPAを導入した自動化だけではなく、AIを活用した自動化などについても注目されています。トレンドのキーワードとしては「オートメーション」にまとめられている状況ではありますが、自動化するためのIT技術は数多く開発されている状況です。繰り返し作業などロボットができる業務は自動化するのがIT業界のトレンドだと考えておきましょう。

トータル・エクスペリエンス


トータル・エクスペリエンスとは「マルチエクスペリエンス」と「カスタマー・エクスペリエンス」「従業員エクスペリエンス」「ユーザ・エクスペリエンス」を紐付けたキーワードとしてIT業界では注目されています。

難しい用語が多く理解しがたいかもしれませんが、簡単に説明すると「企業・従業員・ユーザそれぞれの満足度を上げれば全体としての品質が高まる」との意味合いです。IT化によって従業員が業務に従事しやすくなったりユーザのストレスが軽減されたりすることで、全体の満足度が高まるという考え方です。

今まではユーザ・エクスペリエンスだけが注目されていて、従業員エクスペリエンスは置き去りにされていました。しかし、現在では「従業員の勤務環境が品質につながる」との考え方が広がっています。そして、従業員の働き方を見直す企業をIT業界はサポートすべき時代になっています。

ローコード・ノーコード


ここ数年で注目を集めているプログラムの開発方法です。ローコード開発は少ないプログラミング作業で開発できるもので、ローコード開発はプログラミング作業なしに開発できるものです。少ないエンジニアでアプリなどの開発ができるため、IT業界や企業のIT部門でトレンドキーワードとなっています。

ローコード開発もノーコード開発もサービスとしては数年前から注目されていました。ただ、開発できるアプリケーションなどが限られていて、積極的には利用できない状況でありました。開発できるアプリケーションと求めているものが合致する場合のみ、ローコード開発やノーコード開発ができたのです。

しかし、時代が変化し多くのベンダーがローコード開発やノーコード開発に利用できるツールの開発を進めました。結果、幅広いアプリケーションが開発できるようになり、2022年はさらにトレンドのキーワードとして注目されるようになっています。

関連記事:ノーコード開発とは?開発方法・将来性を解説!

DX


DX(デジタルトランスフォーメーション)も近年のIT業界で注目されているトレンドキーワードです。ITを人々の生活に浸透させ、より良い方向に進めようとする考え方です。企業でのDXが注目されがちですが、実際には公共施設の利用者など幅広い人に影響してきます。

近年は新型コロナウイルスの影響もあり、DXが急速に普及しています。2021年は速報値ではありますがDX関連の売り上げが伸びている状況も確認されます。ただ、普及率は20%程度と「DXを考えてはいるが行動に移せていない」との企業や団体が多い状況です。

そのため、2022年は「これからDXを推進したい」と考える企業や団体に対して、IT業界としてサポートしなければなりません。IT業界で働く人ならばDXの概要について理解できているはずであるため、これをIT業界ではない企業や団体にも展開していく必要があるのです。

関連記事:DX(デジタルトランスフォーメーション)についての解説!需要、今後の将来性と合わせてチェック!

クラウド(分散クラウド)


2022年になってもクラウドがトレンドのキーワードです。IT業界のみならず幅広い業界でクラウドが注目されていて、ここ数年変わらずトレンドが続いています。

クラウドはここ数年続くトレンドキーワードですが、2022年に注目してもらいたいのが「分散クラウド」と呼ばれる考え方です。単純にクラウドサービスを利用するだけではなく、分散することの重要性が2022年では示されています。

例えば分散クラウドの考え方には、クラウドとオンプレミスの併用が挙げられます。数年前まではオンプレミスのサーバーを全てクラウドに移行するのが基本的な考えでした。しかし、クラウドサービスも障害が発生する状況を鑑み、クラウドとオンプレミスの併用が改めて注目されています。

また、オンプレミスのサーバーを保有できない場合は、複数クラウドサービスを併用する考え方もあります。AWSとGCPを併用するなど、クラウドサービスの障害発生を見据えたアーキテクチャの構築がトレンドになっています。

関連記事:【徹底比較】オンプレミスとクラウドはどう違う?メリット&デメリットを解説!

サイバーセキュリティ(セキュリティ対策)


2022年になっても変わらずトレンド入り、セキュリティ関連のキーワードです。特にサイバー攻撃を想定した対策についてIT業界では注目が集まっています。

近年は様々なサイバー攻撃が行われており、企業はそれに備えなければならない時代です。万が一、情報流出などが起こると社会的信用の失墜につながりかねません。そのため、IT業界ではクライアントの資産も含めて高いセキュリティを維持することが求められています。

セキュリティ対策は必要となりますが、重要なのは攻撃手段が多様化している点です。そのため、トレンドになっているからといって漠然とした理解を持つのではなく、攻撃の内容やその対処方法について詳しい理解を持つことがITエンジニアには求められます。

なお、セキュリティ関連でトレンドになるキーワードは、世の中に与える影響が特に大きなものです。できるだけ最新のトレンドをキャッチして、IT業界で働くエンジニアとして必要な行動を取らなければなりません。

インテリジェンス


インテリジェンスは「知能」「知性」などの意味を持つ英単語です。これが転じて「企業にとって重要な情報」との意味合いに利用されています。重要な情報の中でも、特に会社運営に関わる情報に適用される傾向があります。

IT業界でこちらがトレンドキーワードになっているのは、情報を得るためにITツールが多用されるからです。一般的な業務アプリケーションの活用はもちろん、AIを利用した情報分析も行われています。必要となる情報が精密かつ増加しているため、ITツールを利用しなければ対応しきれないのです。

2022年はインテリジェンスに特化したツールが今まで以上に開発されると考えられます。BIツールの延長ではなく、独自のツールとして提供されるようになるでしょう。クライアントからの需要も高まると考えられるため、IT業界で働くならばトレンドキーワードとして押さえておきましょう。

まとめ

2022年にIT業界で注目されているトレンドキーワードについてご説明しました。毎年様々なキーワードがトレンドになるため、常に最新の情報をキャッチして取り入れていくようにしましょう。

ただ、IT業界のトレンドキーワードは押さえておくべきですが、全てのキーワードが自分に影響するとは限りません。そのため、トレンドキーワードの取捨選択もできるようになると良いでしょう。

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admin